紙
2024, Aug 09
アンドリュー・ワイエス展が開催されると知り喜んだのも束の間、都心から遠いどころでない場所だった。が、すぐに田中一村展が東京美術館で開催されると知り萎えた心が幾らか戻る。
もし田中一村展も行くことができなかったなら、アンドリュー・ワイエスの画集の購入を考えよう。持ち運ぶでも木製の机で拡げるでも頁を捲るでも、紙に印刷されたものの落ち着いた佇まいを愛さずにはいられない。
画集は高額で、数えるほどしか持っていない。どれも肆千圓前後で買っている。これから傍に置くものを考えたとき、自然にお金の使い方も変わるのだろうなと想った。
こてから今よりもっと倖せになろう。今日より明日、明日より明後日。それらを紙に綴る。紙に描く。紙に寫す。静謐なものが瞼の裏に現れる。自分も其処に近付けたらいいだろうにと想う。