筆跡
2026, Jul 08
筆跡が変わっている。棚を整理していて拾伍年前の雑記帳を何気なく開いたところ、筆跡が現在のものと随分異なり呆気にとられてしまった。
少しつつ変わってはきたけれど、急に変わったのは肆年前だとわかった。限られた時間のなか不安定な気持ちで綴った文字は限りなく乱れていた。急いで記そうとし、早く書ける文字の形に変わっていったのかと想う。
取り出した数冊の雑記帳を棚に戻し、うたったのはROSSOの歌。真ん中にあるのものは変わらない、と言い笑う。胸元では夫の欠片を入れたペンダントがゆれている。