例えば秘密のノートに記すように。

cancion-de-la-abeja(みつばちのささやき)          

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真紅


 弐日経ってもラナンキュラスに変わりはなく、愛らしく花瓶に納まっている。驚いたのは芍薬で、更に開き倍の大きさになった。色もより鮮やかな紅になり、存在感が凄まじい。
 壱時赤いものばかり欲しがり、赤壱色の部屋で暮らしたいと想っていた頃があるが、今でも赤いものを見ると安堵感に包まれる。
 父の前に置いた椅子に座り芍薬を眺めれば、幾度も長い息を吐いていた。
 赤。あたしに欠かせない色。いろいろなものに助けられ生きているが、色もまたあたしを助けてくれる。

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