例えば秘密のノートに記すように。

cancion-de-la-abeja(みつばちのささやき)          

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 柚子の匂いが台所に満ちる。
 ふかふかのシーツを洗濯することも、きゃべつを買うことも、年末に買った柚子を砂糖漬けにすることも今日になってしまった。南天の葉はひと枝を残し落ちてしまい、花瓶から抜かれ乾燥花になった実と葉がくすくす笑う。しっかりものの蝋梅だけは未だに凛とし花も匂いもそのまま。

 冬になり毎日のように寝坊している。丗分目覚まし時計を遅らせたのに、目覚まし時計の音で壱旦目覚めてもやはり其の後丗分はうとうとしてしまう。神経質で細かなところが気になり何をするでも人壱倍時間が掛かるのに・・・。
 傍から見たらのんびりした朝、ゆっくりとした時間の流れ。本人はてきぱき動いているつもり。此の差異はすっかり気にならなくなったものの、玄関を染めるまぶしい光には慌てる。部屋に入れた亀たちと鉢植えをひとつひとつ運びながら、おはようとごめんねを繰り返す。

 朝。何度迎えても新鮮で、もぎった柑橘類の匂いが辺りに拡がるような壱日の始まり。何度迎えても其の中で死にたくもなればそうでもなく、新たな自分が始まる時間。

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