冬支度
2024, Oct 30
早くも拾月も終わろうとしている。夜明けは遅くなり日暮れは早まった。窓を照らす光はいちだんとまぶしいものとなり、夜に点る灯りはいちだんとやさしいものになった。
きんもくせいの匂いが消えた町で、あたしはピラカンサスが燃え上がる日を待っている。鳥も食べないと云う或の真っ赤な実を口にしたらどうなるのだろう。想像するのは愉しく、冬の夜は滑り込みやすく、此の冬の夜も身を委ねきりで過ごすのかもしれない。
蘇芳色のベストがやっとできあがる。大きさも襟ぐりも丁度良く、やり直した甲斐があった。似合う服は持っていない。寝間着の上に着て夜の友になってもらおう。
そろそろ膝掛けを出さないと。